今回は植木(ヤマモモ)の外科的治療の紹介をします。
お客様のS様より依頼を受けヤマモモの治療に行って来ました。
このヤマモモはお庭に植えて50年以上経つそうです。
安田造園でのお付き合いは3年ほどですが、
お手入れに訪問した時から気になっていました。
ヤマモモそのものはこんな状態ですが、とても元気です。
写真でも確認できますが、ほとんど主木(幹)は80%
以上腐ってしまい一部の形成層だけで生命を維持している
状態です、一生懸命生きています。形成層に徐々にでは
ありますが、幹に亀裂が入ってきています。
今回ますます症状が悪化してきたため、お客様とも相談し
ヤマモモが少しでも元気になって長生きしてくれればと
治療に踏み切りました。
まずは写真を見て頂きたいと思います。
治療の写真を紹介します。
この写真は上から順番に幹の腐敗した部分を取り除き
この状態まで切除したところです。
根の部分はほとんど腐敗していました。
電動サンダーを使って腐敗部分を荒削り
しているところです、けっこう大変な作業ですが
腐敗した部分がかなりひどいので手作業では手間が掛かりますので取りあえずは大雑把に切除しています。腐敗した根の下に元気な
太い根が生きています。
電動サンダーを使用する時は充分に注意して下さい。
一通りの防腐処理を施したところです。
鉄筋を組み植木が倒れないようにベースコンクリートを打ちました。
残っていた根の部分は直接コンクリートに触れないようマサ土で
保護しています。
枠組みをしコンクリートを流し込み枠を外したところです。
コンクリートのはみ出た部分を修正
コンクリートが完全に乾くまで何日か置いて仕上げのペンキを
塗りました、出来るだけ元の幹肌に近い色を塗るように気を付けました。
以上で作業は終わりです、
これでまずは一安心ヤマモモも喜んでいる思います。
今回お世話になりました、S様ありがとうございました。
作業完了日 2月17日