風邪が流行ってますね、みなさん風邪をひいていませんか、
実を言うと私は風邪をひいていました。
でも、予定がいっぱいですので、根性で仕事していました。
今回の風邪は、喉がむちゃくちゃ痛くて、おまけに鼻水が・・・
気が付けば嫁はんにうつしていました。 うつしたから治ったのかも・・・
今回は松の剪定について、ひとくちに松と言っても、いろんな松があります。
全国各地にほんとにいろいろな松が、剪定方法もいろいろです。
私は個人的に少し赤松がかかったと言うか、葉の柔らかい松が好きです。
剪定の方法は、自然に近いやわらかい剪定が好みです。
地方により剪定方法もまちまちです、
私の修行時代は京都の本場でしたから、京都はどくとくな剪定方法です。
私の嫁は和歌山なんですが、和歌山は京都とはまったくと言っていいほど
剪定方法が異なります。私はどちらかと言うと京都風に近いですが、大阪の
狭い住宅環境では、その場所にあった剪定をしないと、京都風に自然仕立てを
何年もしましたら、松の枝先が伸びてご近所さんに迷惑をかける事になってしまいます。
もちろん敷地の広い環境ではのびのびと仕立てていきますが・・・
一般的に松は6月に緑摘みという剪定をしますが、それはそれでいいのですが、
私は緑摘みを好みません、と言うのも緑摘みの程度にもよりますが、
植木屋さんによっては6月に緑摘みと称して一芽残らず摘んでしまう
植木屋さんがおられます、それはそれでそういう仕立て方もありますが、
私は嫌いです。それと言うのも根こそぎ全部の芽を取ってしまいますと、
その止めた所から小さな芽が4つも5つもだんごのように芽が出てきます。
葉の短い小さな芽はいいのですが、全部の芽を止めていますので、まるで
盆栽のような松というか、松の木の流れがありません、そんな松を好む方は
それでいいと思いますが、やはり松は枝の流れや幹の勢いも松の景観のうちで
植木本来の姿だと思います。一度すべての芽を止めて仕立ててしまいますと
毎年その方法で剪定をしないとどうしようもなくなり、維持できなくなってしまいます。
やっぱり植木は自然に近い剪定方法が一番いいと思います。
こんな事を書くと同業者の植木屋さんにお叱りを受けそうですが、
どの剪定方法がいいかは人それぞれ好みが違いますし、地方により気候風土も違いますし、伝統がありますので、しかたありませんね。
ここ最近私手がけている松を紹介します。
この上の松は安田造園が手がけて4年目です、以前の剪定は芽を止めるだけの剪定でお手入れをしていたせいか、手も入らない状態でふところの枝は絡み合い枯れ枝はそのままでした、遠くから見ればそれなりにきれいですが、松の剪定は最悪でした、私が1年1年いらない枝を抜いていきやっと松らしい姿になってきました。松以外の植木は施主様が自分でお手入れをされています。
この上の松は、今年で2年目の剪定になります。初回にお声を掛けて頂いた時は荒れ放題と言うか、形がなかったです、この松は何十年も本職の植木屋さんが、お手入れをされていたそうですが、何十年も掛けてどうにもならない浮き上がった松に育てていたみたいですね、同業者として情けないです、今後徐々に戻していきたいと思います。初回に剪定した時は三分の二以上のこぎりで枝をはらいました、今後5~6年も剪定を続ければ少しは見れる松になると思います。
この上の松も安田造園で4~5年目です、この松も上の松に同じくひどい状態でしたが、かなりよくなってきました。
この上の松も4~5年目、安田造園が入る前は高齢の植木屋さんがお手入れをされていたいたそうですが、高齢でお亡くなりになり、困って依頼されてきました。この松をはじめて登った時は素人さんが、お手入れをされているのかと思うほど、肝心なふところの大事な枝が落とされてありません、小さな芽を大事に育ててここまで回復しました、松自体は勢いのあるいい松です、今後が楽しみな松ですね。
施主様より写真で紹介する事は上の写真を含みすべて了解を得ています、ありがとうござました。今後ともよろしくお願い致します。